2020

新登場!「GAYAGAYA BEER」

元造船所のまち、大阪市住之江区北加賀屋でアートによるまちづくりを推進している千島土地株式会社が、大阪市東淀川区の銭湯(御幸温泉)跡地をリノベーションした日本初の銭湯ブルワリー上方ビールとコラボレーション。
北加賀屋オリジナルクラフトビール『GAYAGAYA BEER』がデビューしました。

■GAYAGAYA BEER誕生ストーリー
千島土地株式会社は江戸時代から続く商家で、明治45年より所有不動産の賃貸を事業の主軸としてきました。設立以来、地域の発展を考慮した土地活用を行う事が不動産所有会社の責務であると考え、数々の地域貢献活動に関わってきました。2009年からは所有地である大阪市住之江区北加賀屋でアートによるまちづくりを進めています。
昨年、有志社員7名によるエリアマネジメントワークショップを開催し、改めて「実際〝北加賀屋″ってどんなまち?」「どんなまちにしたい?」「何が足りない?」と、様々な意見・アイデアを出し合いながら検証し、まちの人にもアンケートを実施しました。
ワークショップ・アンケートを通じて、北加賀屋はアートのまちとして認識されるようになってきたものの、「アートってよくわからない」「興味がない」という人も多くいる事がわかり、より多くの地域の方や訪れた方に親しんでもらえるような、それを介して繋がる事ができる、新しい顔となる地域ブランド「北加賀屋ブランド」が必要なのではないか、という事になりました。
そこで、大阪市東淀川区の銭湯ブルワリー上方ビールさんに相談。打合せ・試行錯誤を重ね、この度、北加賀屋ブランドの第一弾『GAYAGAYA BEER』が誕生しました。

  

■ネーミングとラベルデザインについて
ネーミングは「ワイワイガヤガヤ」ビールを介して会話が盛り上がるイメージと北加賀屋の〝GAYA″を掛けました。背景の赤味がかった金色はコミュニティー農園「みんなのうえん」の土や、西に広がる木津川・大阪湾に夕日が沈む住之江の街をイメージしています。
ラベルはグラフィックデザイナーとして活躍されている、芝野 健太氏がデザイン。
今後、住之江区と連携した「すみのえアートビート」などでイベント限定アーティストラベルを展開予定です。


左 IPA…330ml/ABV5.55%/IBU41.88/SRM5.32
右 金柑…330ml/ABV5.41%/IBU17.4/SRM3.76
※オープン価格

■個性のちがう2種類の味。地元産の素材も!
しっかりした苦みの後、爽快な切れ味が特徴の『IPA』と早生金柑と熟成金柑の両方を使用し独特の酸味がクセになる『金柑ビール』、2種類の味を楽しんで頂けます。副原料の金柑は北加賀屋のコミュニティーガーデン『Meine Garten』(マイネガルテン)で無農薬栽培されたものを使用しています。違ったテイストも検討しており、現在、ホップも栽培中。将来的には北加賀屋で採れた原材料のみでビールを作りたいと考えています。
こちらのGAYAGAYA BEERは北加賀屋に点在する飲食店と大阪市中央区伏見町の登録有形文化財 芝川ビルの飲食店で7月中旬より味わうことができます。順次、取扱い店舗拡大予定です。

※取扱店舗(2020年7月現在)
あてや(惣菜販売店) 北加賀屋5丁目2-28 千鳥文化B棟
千鳥文化食堂(カフェ)/千鳥文化 BAR(バー) 北加賀屋5丁目2-28 千鳥文化A棟
カフェバーOHARA(飲食店) 北加賀屋2丁目8-8
キッチン こもれび(飲食店) 北加賀屋2丁目8-4
AIR OSAKA(ホステル・カフェ) 北加賀屋2丁目9-19
騒ぎに乗じて(バー) 北加賀屋1丁目6-11
スースースナック(スナック) 北加賀屋5丁目4-64(現在オンライン営業のみ。今秋オープン)
紫光(喫茶店) 北加賀屋2丁目3-15
芝川ビル(RIVE GAUCHE/THE COURT/MOLE) 伏見町3丁目3-3

[上方ビール]
大阪市東淀川区の銭湯(御幸温泉)跡地をリノベーションした日本初の銭湯ブルワリー。
元男湯にOEMにも対応可能な大容量のタンクを備え、醸造を開始しました。元女湯と脱衣所では腰に当てて “牛乳!!”の代わりに、牛乳瓶にビール入れて提供中。
常時5種類ほどの自社ブランドビールを製造しています。農家さんとコラボし、季節の農作物を使用したりと様々なテイストにチャレンジし続けています。大阪東淀川区よりこの一風変わった場所で醸造されたビール、銭湯跡地だからこそ浮かぶアイデアとこの場所だからできるイベントを皆様に楽しんで頂ける醸造所を目指しています。

HP  https://ajgtojud.wixsite.com/website

■北加賀屋エリアでのアートへの取り組み
大阪市住之江区の木津川河口に位置する北加賀屋エリアは、大正時代から高度成長期まで造船業のまちとして栄えましたが、その後は産業構造の変化に伴い造船所の転出が進み、エリア内には空き工場や空き家が増えていました。
2004年に、名村造船所大阪工場跡地を芸術の実験場として再活用しようという試みが始まり(NAMURA ART MEETING‘04-‘34)、2009年からは「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」のもと、他の遊休不動産もアートにより活用する取り組みが進み、アーティスト、アートNPOなど多様な関係者が集積しています。現在同エリア内には40か所のクリエイティブ拠点(ギャラリー、劇場など)があり、それぞれが独自に活動を展開しています。エリア内には国内外のアーティストが描いた多数の壁画や屋外アート作品も点在し(現在26点)、アートのまちとして来訪者も増加しています。


写真: 元鉄工所の壁面に描かれたベン・アイン(英)の作品


写真: Mega Art Storage Kitakagaya (MASK)