2013

北加賀屋にあたらしい壁画《ロバの家》完成のご報告


千島土地株式会社が取組む北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想の一環として、北加賀屋のまちを舞台にした壁面プロジェクトがはじまりました。
第1回目は現代美術作家 牡丹靖佳さんを招き、ワークショップ形式で展開しました。


12月9日(日)「ロバをペンキできれいに塗ってあげよう!」と題したワークショップ当日は、あいにくの寒気到来でしたが、冬の澄んだ青空の下での開催。子供から大人まで、参加者のみなさんは大きな白い紙と向き合い、ペンキやスプレー、落ち葉やマスキングテープなど、その場にあるものを自由な発想で使い、描くワークショップ。日常とは異なる感覚を開き、想像力を喚起することを意図しています。みなさん普段ではなかなか味わえない体験に、寒さも忘れ夢中で取組み、最後の作品発表ではそれぞれの個性が発揮された作品評に熱心に耳を傾け、クリエイティブな1日を堪能されている様子が印象的でした。そして、仕上げの工程を経て、ついに壁画が完成いたしました。


牡丹さんが制作した絵本「おうさまのおひっこし」の冒頭、泥で汚れたロバを見た王様が「きれいにしてあげなさい」と言うと、お供たちがロバにペンキで色を塗ってしまう、というユーモラスな場面が繰り広げられます。今回の壁画プロジェクトでは、絵本の1ページで繰り広げられるお話しを、日常に出現させています。
既存の緑のフェンスは芝生に、壁に残る昔の家の痕跡は《ロバの家》に見立て、元々あった場の特徴をそのまま活かした作品です。壁画のための夜間照明も新たに設置され、地域内外のワークショップ参加者みなさんの手できれいに彩られたロバは、まちをやさしく照らします。

北加賀屋にお越しの際は、是非《ロバの家》にお立ち寄りください。