2013

北加賀屋みんなのうえんに、みんなで育てるアート作品《Parabolic Farm》設置のご報告

千島土地が取組む、農とアートをつなぐ都市におけるコミュニティ・ファーム・プロジェクト「北加賀屋みんなのうえん(クリエイティブファーム)」に、現代美術のアーティスト國府理氏による空中農園《Parabolic Farm》を設置いたしました。
本作について國府氏は次のように語ります。
「《Parabolic Farm》は、パラボラアンテナのように、そらに向けて広げた大きなお皿でいろんなものを受け取ります。まちの真ん中の農園に出現する、少しだけ高いところに浮かんだ地面は、みんなの思いを受け取って育っていく、農園の中のもうひとつの特別な農園です。」
科学技術・テクノロジーの象徴としてのパラボラアンテナによって切り取られた農園の中の農園は、大きな公園の植物を眺めるよりもっと自然の姿そのままを見つめさせてくれる、不思議なパラレルワールドのようでもあります。本作を通し、私たちは普段見過ごしがちな人と自然の関係性について改めて意識し、思いをめぐらすことができるのではないでしょうか。みんなのうえんメンバーの手によりどのように育っていくのか、今後の展開も楽しみな作品です。

作品名|《Parabolic Farm》
制作年|2013年
制作者|國府理
設置場所|北加賀屋みんなのうえん② (大阪市住之江区北加賀屋5-2-27)
所蔵|千島土地㈱

※閉園時には、フェンス越しにご覧いただけます。

【國府理 略歴】
1970年京都府生まれ。
1994年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。空想上の世界に出てきそうな不思議な発明、近未来的な乗り物やロボットをモチーフに自ら機械を加工し作品を制作、発表する。特に近年は自動車やパラボラアンテナに植物を自生させる機能を持った装置としての作品を展開し、科学やテクノロジーがもたらす輝かしい未来だけでなく、その先に起こり得る破壊や退廃した世界観をも想起させ、人と自然の関係性を問いかける。
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