日本各地の名所写真シリーズ、第三弾です。
こちらも芝川又三郎撮影と思われるお写真となります。
前半は撮影地がわかるものからご紹介いたします。

大宰府 都督府古址(千島土地株式会社所蔵資料P31_024)
非常に見づらいのですが、写真中の石碑に「都督府古趾」と記されていることから、大宰府政庁跡(都督楼址)であるとわかります。

大宰府天満宮 相輪塔(同P31_031)
写真裏に「宰府」と書かれていることからの推測です。

筥崎宮(福岡県)(同P31_074)
又三郎の遺稿集『紫草遺稿』に「箱崎宮」とあることから。
写真裏には「若浜八幡」と書かれていますが、筥崎宮(筥崎八幡宮)の別称だったのでしょうか。

唐津橋(佐賀県)(同P31_060)

長崎港(同P31_088)

宇佐八幡(大分県)(同P31_073)
続いて、以下は耶馬溪の写真群です。
朝陽橋(同P31_033)

羅漢寺(同P31_041)

(同P31_067)

(同P31_054)
こちらは耶馬溪の「念仏橋」と思われます。

(同P31_051)
恐らくこちらも耶馬溪の写真と思われますが、確証はありません。

(同P31_066)
こちらも耶馬溪のようなのですが…。

(同P31_040)
こちらも耶馬溪ではないかと思うのですが…。
先の「朝陽橋」(同P31_033)の風景にもよく似ていますが、同じものではありませんので、橋の対岸かも知れません。

(同P31_030)
写真裏には「熊本●●●」と記されていますが、残念ながら文字の判読ができず…。
しかしこちらは熊本県庁舎のようです。

熊本第五高等学校(同P31_096)
さて、九州から北陸へ…
加賀山城温泉場(同P31_028)

加賀国山城温泉 倉屋(同P31_070)

加賀国大聖寺川上流(同P31_076)

加賀●大聖寺川上流に架かる蟷蟀橋(同P31_071)
「蟋蟀(こおろぎ)橋」の誤りのようです。

金沢兼六公園内霞ケ池(同P31_078)

金沢尾山神社(同P31_085)

別格官幣社 藤島神社(福井県)(同P31_029)
写真裏には「藤嶌神社」と記されています。鳥居の扁額は「藤嶋神社」となっていますね。

杉津(福井県)(同P31_032)
写真裏には「越前国杦津」とあります。

金ヶ崎宮(福井県)(同P31_083)
前回もご紹介した彦根の写真もあります。
彦根旧城(同P31_077)

彦根楽々園(同P31_079)
そして箱根のお写真も一枚。
箱根八里(同P31_089)
長くなりましたので、撮影地の特定できないお写真につきましては「その2」に続きます。
■参考資料
『紫草遺稿 乾・坤』津枝謹爾編、芝川得々発行、昭和9年
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