2019

SDGsの目標達成にも貢献するシェアスタジオSSK(super studio kitakagaya)

造船所をリノベーションしたアーティスト・クリエイター向けシェアスタジオ

Super Studio KITAKAGAYA

千島土地株式会社は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。

千島土地 株式会社(所在地:大阪市住之江区 代表取締役:社長 芝川能一)は、2020年3月29日(日)に、大阪市住之江区北加賀屋5丁目に元造船所施設をリノベーションしたアーティスト・クリエイター向けのシェアスタジオを中心とした複合施設「SSK(super studio kitakagaya)」をオープンいたします。
本件は、国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」の以下の目標達成にも貢献する活動としてお知らせいたします。


目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。

本件プロジェクトリーダーは、木坂 葵(女性)を起用。

目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある 人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。

[つくりつづける]をサポートするアーティスト・スペース

目標9(インフラ、産業化、 イノベーション) 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベー ションの推進を図る。

芸術や創作を産業として発展させる基盤づくりを目指す

目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。

アートで北加賀屋を住み続けられるまちへ

目標12(持続可能な生産と 消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。

空き家・空き倉庫をリノベーションし再活用する

目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

入居したアーティスト・クリエイターの交流の輪や活動を広げる取り組み等を企業や地域の相互扶助にて支援する。


 

本物件は、総床面積827.7㎡のアーティスト・クリエイター向けシェアスタジオを中心とした複合施設。
1Fには431㎡の大型スタジオと76.4㎡のラボとStudio3部屋に離れとして木工加工場とキッチンスペース、2FにはStudio6部屋とレジデンスルーム2部屋を備えています。

 

[当該地]Super Studio Kitakagaya
大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目4-64

 




<SSKプロジェクトリーダー 木坂 葵>

今回のプロジェクト提案のきっかけは、千島土地株式会社でアート関係者に土地や建物を供することにより、北加賀屋を芸術文化の集積する創造的エリアへと変えていくKCV構想 *1)に従事する中で「アーティストには整えられた制作場が必要」と感じており、アーティスト同士が技術協力したり、ネットワークを広げるスタジオ(ファクトリー)を提供したいと考えたため。

本物件は、元々造船所の倉庫兼製図室として建設され、その外観は下町によくある武骨な工場で、リノベーション内容も創作活動を行うに必要な最低限設備に留めております。それは施設を新設する事で家賃が高額となるより、若手や海外アーティストに気軽に活用して頂きたいと思ったからです。

アンディ・ウォーホールの伝説のアートスタジオThe Factoryのように、ここで多くのアーティストやクリエイターが刺激しあい、北加賀屋の町に新たなイノベーションを巻き起こして下さる事を期待しています。


日本国内における不動産業の女性労働者の割合は低く、産業平均値は「7.2%」となっており、業務内容も事務や男性社員のサポートという企業が一般的ではないかと思われます。
千島土地株式会社は、男性社員10名、女性社員10名。
業務内容も性別ではなく、個々の能力に応じジョブローテーションを行っており、本人の意欲に応じ、プロジェクトリーダーといった責任や権限を有する職務を任せるといった経営方針です。

昨今アートは、社会の様々な領域で新たな価値を生み出し、イノベーションを起こす重要なファクターとして注目されるようになっています。
その一方で、アーティストやクリエイターの制作環境は、個人の状況によるところが大きく、展覧会など成果発表の機会を支援する体制はあるものの、クリエイションが生まれる場づくりへの支援は整っていないのが現状。その結果、創造活動を断念せざるを得ない状況があることも事実と言えます。
いわば、「つくりつづけることができる」環境が、アーティストやクリエイターがよりよいものを生み出していくために、必要だと考えます。
制作環境の確保、発表の機会、そして制作物を保管する場所、このどれもが創造活動には欠かせない要素です。
そこでSSKは、個室型のスタジオ、大型の作品が制作できる共同スタジオ、作品のテストや展覧会のシミュレーションができるラボスペース、展示空間、作品保管が可能な近隣倉庫などを有し、創造活動を多面的にサポートする仕組みを用意します。
加えて、スタジオは通常公開されることを前提とした場所ではありませんが、ここでは、作品だけではなく、ユニークな空間でおこなわれる創造活動を、つくり手であるアーティストやクリエイターとともに広く、多くの方に見ていただける機会を積極的につくりたいと考えています。

「住宅街」は、移り住む人の循環が無ければ「開発時期から50年ほどで過疎化」が訪れます。
空き家や空き倉庫を新設・リノベーションしても、活用してくれる人がいなければ「持続可能な開発」は実現しません。
千島土地株式会社は、北加賀屋エリア(大阪市住之江区)を創造性あふれる魅力的なまちに変えていく試みとして2009年より「KCV(北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ)構想」を提唱。
空き物件や空き地で、アーティストやクリエイターがアトリエやオフィス等を開設・運営し、「芸術・文化が集積する創造拠点」として再生することを目指しています。
SSKを拠点に、入居する多様なジャンルのアーティストやクリエイターに加え、賛同する企業や地域住民を集め、パートナーシップにて「芸術・文化」を産業として広げる取り組みを行います。
また、将来的に北加賀屋へ「コマーシャルギャラリーの誘致」も検討しており、「同プロジェクトを通じて個々のアーティストが働きがいを得て、芸術によって経済成長する事でSDGs達成に貢献していきたい。」と考えております。


当社はこれからも、様々な創造活動やまちづくり活動を通して地域の活性化と芸術文化の価値向上に努め、 100年を超える歴史をともに歩んできた地域と発展繁栄することに力を注いでいきたいと考えています。


*1)「KCV(北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ)構想」は、北加賀屋エリア(大阪市住之江区)を創造性あふれる魅力的なまちに変えていく試みとして、2009年に提唱。あらゆるジャンルのアーティストや、ものづくりに関わるクリエイターなど、創造的な活動を行う人々が北加賀屋に集うような取り組みを進め、国内だけではなく世界に向けて情報発信することで、このエリアの魅力が向上し、「行ってみたい」「住んでみたい」と思われる場所になることを目指しています。

参考)外務省「Japan Video Topics」Osaka’s Newest Art Scene (with subtitles)

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