2013

北加賀屋千島ビル 山本聖子作品設置のご報告

今年3月にメガアート倉庫(仮)/ オープンストレージ「見せる収蔵庫」にて展示していた山本聖子作品《frames of emptiness 》(千島土地株式会社 所蔵)が、パブリックアートとして北加賀屋千島ビルに設置されました。

山本は、物件広告の間取り図を、3次元の空間を2次元の情報へと圧縮したものとして捉え、素材として使用します。《frames of emptiness 》は、間取り図の内側の情報をそぎ落とし、切り抜いた空虚なフレームを重層し、鏡に映る虚像とともにあたかも三次元の立方体かのように存在しています。無数に組み合わされた間取り図は意味を失い、タテとヨコの線へと還元され、都市と人、生活と社会の関係性を問いかけます。
本作は「都市」をテーマとしたTOKYO MIDTOWN AWARD 2011 アートコンペグランプリ受賞。対となる本作の内、1点は地下1階、1点は4Fエレベーターホールに展示しています。北加賀屋にお越しの際は是非ご高覧ください。

【山本聖子 略歴】
1981年京都府生まれ 大阪在住。2006年 京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修了。
物件広告を用い、無機質な都市の光景とそこにあるはずの、見えない人々の営みを対比させ「内と外」「存在すること」について作品化する。
2013年ポーラ美術振興財団 在外研修生としてメキシコに滞在。